リウマチは何かのきっかけでなる?
2019年06月02日
リウマチは手や足の関節に腫れや痛みを生じる病気で、だんだんと症状が進行していくのが特徴です。
ステージⅠからⅣまでに分かれており、Ⅳは末期とされ、日常生活を送るのに介護をしてもらわないといけない状態になってしまう怖い病気です。
人間の体には本来、体の外から侵入してきた細菌やウイルスを攻撃して撃退するという免疫機能が備わっていますが、リウマチはこの免疫機能に異常をきたすことによって起こります。
免疫機能は混乱して正常に働かなくなっているため、自分の体の中の組織や細胞を異物だと認識し、攻撃、破壊していきます。
これが関節に起こりがちなため、リウマチは関節が多い手足部分に痛みが生じ、だんだんと軟骨を取り巻く滑膜が破壊され、さらに軟骨が破壊されて変形していきます。
最終的には骨まで破壊が進み、そのまま強固にくっついてしまうため、手足を動かすことも不可能になってしまうわけです。
そんなリウマチは、免疫系の異常から起こる病気であることはわかっていますが、免疫系の異常をきたすきっかけとなるものが何かという、おおもとの原因はまだはっきりとわかっていません。
このきっかけがわかれば、対策のとりようもあるのですが、今一つはっきりしないために気が付いたら症状が進行していたという人が多いのも事実です。
きっかけとして考えられるのは、まずは細菌やウイルスへの感染です。
もともとは正常に働いていた免疫機能が何らかのきっかけで内部組織を攻撃するようになったと考えられるからです。
また、ストレスを感じることが多かったり、常に疲労にさいなまれているケースも要注意です。
ストレスや疲労は免疫力を低下させることから、ウイルス感染のリスクを高めてしまうからです。
ウイルス感染をしないためには、ストレスを上手に発散して溜めないようにし、十分な栄養と睡眠をとって強い免疫力を備えた体にしておくことが大事です。
また、遺伝という要素も大いにあり、遺伝の場合は家系をたどっていくと過去にリウマチを患っていた人が比較的多いということが分かるケースがよくあります。
ただ、同じ親から生まれた兄弟姉妹でもなる人もいればならない人もいて、こればかりは誰に強く遺伝が現れるかわからないのが実情です。
リウマチと診断されたきっかけとは
リウマチと診断されるきっかけとなる症状にはいくつかありますので、当てはまるものが多いと感じるときは専門の医療機関を早めに受診するのがいいでしょう。
早く受診すればそれだけ早く対策をとることができ、進行を遅らせることが可能になります。
自己免疫疾患の一つであるリウマチと診断されるきっかけとなる状況として多いのは、関節部分にこれまでになかった変化が見られることです。
朝起きたときに、手や足の関節がこわばっているというのは、リウマチが隠れている要因としてよくあります。
ただ、朝起きたときにこわばっていても、30分程度経過すると普通に動けるようになりますので、つい大丈夫だろうと思ってしまいがちです。
他には関節が痛いときには、触るとぶよぶよしていたり、熱っぽくなっていたり、あるいは明らかに腫れていることが分かる場合があります。
これらはリウマチである可能性が非常に高いサインですので、そのままにしておくとますますひどくなってしまいます。
自己免疫疾患の中では代表的といっていいリウマチは、とりわけ早期発見が重要ですので、左右の手足の関節が動かしにくいといった症状も含め、上記に該当する項目があればすぐに医療機関に行くのがおすすめです。
とりわけ朝の関節のこわばりは、寝ている間に炎症を起こす成分が関節にたまることによって起こりますので、典型的なリウマチのサインと言えます。
この時点で医療機関に行けば、リウマチと診断されたとしてもまだ初期の段階で済むでしょう。
もし、リウマチを患っている人が身近にいたとして、その人にリウマチと診断されたきっかけとは何だったかと聞くことが可能なら、これらのうちのどれかを挙げるのではないでしょうか。