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リウマチ患者の症状の進行と予後について

2019年08月29日

リウマチは全身の関節で炎症が多発して生じ、関節の破壊や変形が生じる病気です。
初期は早朝の起床時の関節のこわばりを感じる程度ですが、次第に関節の腫れや痛み・発熱などの症状が出るようになります。
リウマチは進行性の病気で、進行するにともない関節や骨のダメージが蓄積し、関節の変形や脱臼が観察されるようになる訳です。
さらに関節破壊が進むと日常生活や家事にも支障が出て、介助無しには生活が送れないようにもなります。

リウマチ患者の重症度や進行具合は、関節破壊の程度と機能障害の2つの指標で判断されます。
まず関節破壊についてですが、1期(初期)はX線などの画像検査上異変が見られない状態、2期(中等期)は軟骨が薄くなり関節の可動域が狭まりつつある状態です。
さらに3期(高度進行期)に進むと骨関節の破壊が画像上明白な状態へと進行し、4期(末期)は関節が動かない状態へと至ります。

またリウマチ患者の機能障害は、日常生活に支障の無いクラス1、多少の障害はあるが日常生活は送れるクラス2へと機能障害が悪化していきます。
クラス3になると自分の身の回りのことは何とか、こなせるが外出時には介助が必要です。
そしてほとんど寝たきりか車椅子生活で、介助が必要なクラス4へといたる訳です。

リウマチは治療を行っても、改善と増悪を繰り返しながら、長期間経過する病気です。
完全に治癒させることは難しく、適切な治療を行っても関節破壊が進行し、日常生活上支障をきたすようになります。
そこでリウマチ治療の主眼は、炎症を抑えて痛みをとり、関節の変形を予防もしくは、関節破壊のスピードを遅らせる点にあります。
最近の研究では早期から治療に積極的に取り組むことが、関節変形の抑制に有効なことがわかってきました。
そこで炎症や痛みに対しては、非ステロイド系鎮痛剤や少量のステロイド剤の投与が中心になるのです。
このような薬が奏功しない場合にはメトトレキサートなどの免疫抑制剤や生物学的製剤などの投与が行なわれています。

リウマチ患者が日常生活で気をつけることとは

リウマチ患者の方が日常生活で気をつけるべき注意事項は、症状の急性期と比較的状態が落ち着いている時期とに分けて考えるのが賢明です。
日常生活で少しの注意を払うことで、進行を遅らせて関節機能を長時間維持することが可能になります。

まず、炎症が起こり痛みや腫れも強い急性期の過ごし方について、考えてみましょう。
特に関節の腫れや痛みが酷く、発熱もともなっているような場合には全身安静が必要です。
腫れたり痛みのある関節は、動かさないで安静を保つことが大切です。
ただし安静にしすぎると、関節の拘縮・変形を招き機能障害を悪化させるリスクがあるので、症状が落ち着いてきたら少しずつ身体を動かすようにします。
関節への負担を少なくするには、周辺の筋力をつけることが有益です。
特に水中歩行運動は浮力により関節への負担が軽減される上に、水の抵抗を受けるおかげで、歩行するだけでも筋力維持に役立ちます。
ただし炎症が酷い患部を動かさないことが鉄則です。

それではリウマチの症状が比較的落ち着いているときの、日常生活の過ごし方についてはどうでしょうか。
リウマチの発症の原因は必ずしも明らかになっていませんが、ある種の細菌感染がトリガーになっていると指摘されています。
そこでマスクを着用し、手洗いを頻繁に行なうなど一般的な感染症対策が不可欠です。
特に薬によって歯免疫機能を制限する種類もあるので、マスク着用や手洗いの励行だけでなくインフルエンザの予防接種などの感染症対策を怠らないことです。

時にリウマチでは肺繊維症を合併することがあり、インフルエンザなどをきっかけに急速に呼吸機能が悪化する場合もあるので、インフルエンザ予防接種は不可欠と言えるでしょう。

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