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リウマチと一口に言っても、初期症状は人それぞれで微妙に異なってきます。
遺伝性の病気ではないものの、遺伝子やその他の外的要因によって引き起こされるこのリウマチ、まずはその症状について正しく認識をしていくことからはじめていきましょう。
初期症状についても改めてチェックしていくことによって、早期の治療、対処が可能になっていきます。
リウマチの症状は治療が早ければその分対処の幅も広がっていくため、まずは知識を身に着けることが大切です。

両手のこわばりはリウマチの初期症状

関節リウマチになると関節がこわばったり、痛みが出たり、あるいは腫れが起こることもあります。
ただ、これはあくまである程度症状が進行した場合であって、その前段階ではまた別の症状があらわれることになります。
まずはその具体的な初期症状について正しく理解していくことからはじめていきましょう。

関節リウマチの初期症状に挙げられるのは、両手・指のこわばり、左右対称の関節の痛み、腫れなどの症状です。
ここまで明確に症状があらわれている場合にはリウマチの初期症状なのではと疑いを持つことが出来ますが、中にはこうしたわかりやすい症状があらわれないこともあるので注意が必要です。

リウマチの初期症状には、両手のこわばりの他、微熱や食欲がない、体重が減った、なんとなく体がけだるい、疲れやすいなどの症状も挙げられます。
ちょっとした体調不良だろうと思い込み、このような初期症状を見逃してしまうと徐々にリウマチの症状が進行して重症化してしまう危険性も出てきます。
一見すると気が付きにくい症状ではありますが、リウマチの発症率の高い中高年の人は特に気を付けていきましょう

もちろん、こうしたリウマチの初期症状は中高年にだけあらわれるというわけではありません。
確かに30代40代、50代とその発症率は高いのですが、中には20代でも初期症状があらわれてしまう人もいます。
実際に若い人であればちょっとしたストレス、ホルモンバランスの乱れによって微熱が続いたり疲れやすい状態が続くこともあるでしょう。
とは言え、その期間があまりにも長い場合には、もしかしてリウマチの初期症状かもしれないと疑いを持つことも大切です。

リウマチはこうした初期症状があらわれた段階、できるだけ早く対処していくことでその痛みや腫れなどの不快な症状を軽減していくことが出来ます。
逆に症状を放置してしまうとただただ重症化を招くだけですし、最悪の場合関節だけでなく様々な臓器にも合併症を引き起こす恐れがあります。
とは言え、あまりに症状が軽いと医療機関でもリウマチだと診断できずに手をこまねいてしまう恐れもあるため、実際に初期症状だと感じた場合にはできるだけ、リウマチの専門医を受診して正確な診察、診断を受けるようにしていくといいでしょう。

リウマチは遺伝でなりやすい?

すべてのケースがそうというわけではありませんが、遺伝子研究によるとリウマチの約40%は遺伝子が原因で症状が引き起こされているというデータが残っています
ただ、この数字をそのまま信用するのは時に危険です。
親がリウマチだからといってその子供がリウマチになるのか、と言われればそうではありませんし、他の遺伝病とは違いその発症率は低くなっています。

例えば、母親がリウマチだったとして、その子供にも症状があらわれるケースは200人に1人の割合です。
実際の患者で、身内に同じリウマチの人がいるのは100人に1人の割合とされています。
リウマチは遺伝子の影響で発症することはわかっているものの遺伝病ではない、この点だけはしっかり押さえておくといいでしょう。

ただ、親族に症状があらわれている人であれば用心しておくに越したことはありません。
遺伝の可能性は低いといいつつも、用心しておけば実際に初期症状があらわれた段階でもしかすると、と疑いを持つことができます。
初期対応が早ければその分不快な思いをすることなく症状を抑えることが出来ますし、体や精神面への負担も軽減できます。

リウマチは細胞に起因する自己免疫の疾患です。
遺伝子がその発症に関係はしているものの、遺伝病というよりも生まれてからのウイルス感染、出産、ストレスなど外的要因がその引き金となっている可能性も多いに考えられます。
特に女性の場合には毎月のように訪れる生理によって体内のホルモンバランスが大きく変化していきます。
この体の中で分泌される女性ホルモンは自己免疫反応を促したり、自己抗体の働きを促進する効果があります。
直接的な関係はわからないとされはいますが、女性ホルモンが症状の発症に何らかの影響を及ぼしていることはうかがえるというわけです。

リウマチについて、実際に症状があらわれている人であればすぐにでもその原因を探って治療を進めていくべきなのですが、明確な原因というのは現実的に見つけるのは難しいでしょう。
遺伝病ではないことはある程度踏まえた上で、自分にはどの程度症状発症のリスクがあるのか、チェックしていくことも大切になっていきます。
先に挙げた両手・指のこわばりや関節の痛み、腫れなど思い当たる節がある人はこうした情報も参考にしていくべきです。

リウマチは完治できる?

リウマチはそもそも完治できるような病気なのでしょうか。
巷では初期症状があらわれた段階、早め早めの段階で治療を行えば痛みやこわばりがかなり軽減できる、完治できるといわれています。
ただ、これはあくまで症状を極限まで抑えることができた状態のことで、完治といえません。

そもそも、リウマチは完治ができる病気というわけではなく、ひと昔前までは専用の薬もないような状態でした。
それが医療技術、医薬品の進歩によって状況が変わり、現在では寛解、つまり、ほとんど症状があらわれないほどにまで状態を改善できるようになっています。
寛解という言葉は聞きなれないという人もいるかもしれませんが、あくまで完治はしないリウマチに関してはこの言葉でその回復具合をあらわしていくことができます。

リウマチの症状は少しずつ進行していくものです。
何も治療を行わなければ、骨の細胞が少しずつ破壊されていき、結果的に重大な症状、合併症を引き起こしていきます。
ひと昔前までの治療であれば、骨の細胞が破壊された段階で抗リウマチ薬が用いられ、それまでは消炎鎮痛薬などを用いて痛みやこわばりの軽減を図っていました。
経過観察しか治療の方法がなかったというわけです。
ただ、この治療では症状の進行を食い止めることが出来ず、結果的に患者はつらい思いを軽減することができません。

それが最近では、初期症状の段階、骨の破壊が始まっていない段階でも抗リウマチ薬が用いられるようになりました。
治療薬がより高品質なものに進化しているというのも関係していますが、それだけ薬の開発がすすめられ治療の選択肢が増えているのもポイントの一つになっています。

実際に治療に取り組む際、こうした薬の選択は自分たちで行うことが出来ます。
もちろん、医師の指導の下自分たちの症状により合ったものが選ばれることになりますが、それぞれで自己負担額や得られる効果、副作用の程度なども変わってくることになります。
まずは担当医に相談をしながら正確な判断ができるように知識を身に着けていきましょう。

まずはリウマチについて、ここまであげてきた基本的な情報を把握していくことが先決です。
実際に症状があらわれている人はもちろんですが、親族にリウマチの患者がいるという人も知識は身に着けておくにこしたことはありません。